月と地とサイクロン

たとえば、地球を初めて見るエイリアンに「デザイナー」を説明するとしたら、どうやって説明する?「上司」の特徴とか、ううん、まず世界や日本のことから説明始めるのかもしれない。

笑顔で踊る姉妹と冷たい雨

業務のために何着か少しだけスーツに合うYシャツを購入しているけれど、いつも選ぶ時にたくさん着てみる。
それくらい、かたちに執着するのも変わってるかと感じていた。
しかしながら、仕事先で、ワイシャツはオーダーメイドしてもらうと、こだわっていた方がいらっしゃったので、心外だった。
もちろん、ワイシャツひとつでスタイルが良く見えるからかな、と考えた。

控え目に熱弁するあいつと気の抜けたコーラ
ずっと昔、見たことのある合作映画が、ビフォアーサンライズで、邦題は「恋人までのディスタンス」という。
当時20歳くらいだったお姉さんに、「とてもいい作品」と勧められたDVDだ。
列車内で居合わせたアメリカ人の、イーサン・ホーク演じるジェシーと、フランス人のセリーヌで、少しだけオーストリアのウィーンを旅する話だ。
この変わっているのは、これだ!というパニックシーンだったり盛り上がりなど、組まれていないところ。
会ってすぐという2人は、愛すること、それに、生と死なんかについて永遠と話し合う。
当時15歳だった私は、経験不足で幼く、退屈しながら観賞したシネマだった。
といいつつ、この前、偶然レンタルビデオ店で見つけ、これはまさかと思い借りて再び見たところ超感銘を受けた。
好きなのは、レコードショップで、ケイス・ブルームのカムヒアを聞きながら視線を投げあってしまうシーン。
お互いの帰国の時、つまり、別れのシーン、エンドを迎える。
当時はぴんと来なかったこの作品、期間をおいて観賞すると、ちょっとまたく違う見方になるのかもしれない。
その後、ケイス・ブルームのアルバムを、CDショップで探し出して聞いてる最中。

月が見える週末の早朝は座ったままで

ここ数年、小説をほとんど読まなくなった。
30前の時は、かかさず読んでいたけれど、このごろ、仕事が忙しいし、時間をとりにくい。
時間があったとしても、ゆったりとした気持ちで好きな小説をじっくり読むという気持ちになかなかなれないので、見ていたとしても楽しく感じられない。
けれど、ものすごく楽しめる小説に10年ぶりに出会いたい。
村上春樹さんや村上龍さんの小説がものすごく好きだから、二人が賞をとった群像文学新人賞が私の好みのものがあるかと思って読んでみることが多いが、二人のようにがつんとくるものはなかなかない。
けれど、次の光っている新人小説家がいないかと気になるからまた読んでみたい。
だけれど、純文学なのだからと無理に分かりにくい言葉を使っているけれど中身が伝わりにくいものも多いから残念だ。

ぽかぽかした祝日の夜はひっそりと
作家の江國香織の本に出る主役は、なんとなくクレイジーである。
例えれば、ホリーガーデンの果歩。
他にも、きらきらひかるの笑子。
もう一つ上げると、ウエハースの椅子の女性画家など。
江國香織の隠れた部分を、大げさにして表した結果なのだろうか。
最高にクレイジーなのが、神様のボートの葉子だ。
待っていれば迎えに来るかもしれないあのひとを待ち、色々なところに引っ越す。
「あのひと」を忘れないで、絶対会えると確信して。
挙句には「ママは現実を生きていない」と、愛娘に言われるが、彼女にはそこまで響かない。
ここが、このストーリーの最高にクレイジーなところだ。
個人的には、ウエハースの椅子にはあまり座れないけれど神様のボートには乗ってもいい。
江國香織さんの書く、クレイジーだけど可愛くてせつない女性たちが大好きだ。

息もつかさず体操する母さんとわたし

新入社員の時、株に関心をもっていて、購入したいと考えてたことがあるのだけれども、たいしたお金ももっていないので、買える銘柄は限られていたから、あんまり魅力的ではなかった。
デイトレードにも好奇心があったのだけれども、しかし、頑張って稼いでためたお金があっさりと消えるのが怖くて、購入できなかった。
楽天証券に口座は開設して、貯金から動かして入れて、ボタン一つ押すだけで購入できるようにしたけれど、怖くて買うことが出来なかった。
汗水たらして、働いて稼いだ貯蓄だから、稼いでいる人から見たら少額でも大きく減ってしまうのは怖い。
でも一回くらいは買ってみたい。

前のめりで口笛を吹く先生と冷たい雨
気になってはいても行ったことはないのだけれど、真っ暗な動物園は、夜に動きやすい動物がたいそう活動的で眺めていておもしろいらしい。
昔から知っていても、夜の暗さの中での動物園は見に行ったことがないけれど、娘がもう少しわかるようになったら行ってみようと妻と話している。
もうちょっと夜もおきていれるようになったら、必ず、娘もはしゃいでくれるだろうから。
昼の動物園と異なったおもむきを自分もちょっとは経験してみたい。

雨が上がった月曜の早朝にシャワーを

煙草を吸う事は体調に一利もない。
など、分かっていても買ってしまうという。
以前、顧客として紹介された製薬会社の重役のおじいさん。
「私が丈夫なのは喫煙とアルコールの力です」なんて堂々と言っていた。
こんなに堂々と聞かされると出来ない脱ニコチンは無しでもOKかも・・・と感じる。

余裕で熱弁する先生と僕
少し前、TVで、マックチキンの味をまねたものというふうに流していた。
とても似ていそうだと思って、嫁に調理してもらったが、マクドナルドのチキンナゲットの食感では残念ながらないけれど味わい深かったです。
なんか衣が少し違ったのだけれど、中は、チキンといえばチキンなんだから、私程度ぐらいではちょっとの差はわからなくて大変おいしかったです。

陽気に踊るあなたと冷たい肉まん

太宰の「斜陽」は、絶え間なく読みやすいと思う。
かつては旧華族の娘だったかず子が、根強くて負けない女性に変身する。
読んでいて立派だと感じた僕。
かず子のように、誰にも恐れない行動力と、固い自我が戦後は必要であったんだと思う。
彼女の都合は置いておいて、不倫相手である上原の奥さんからしたらうざいだろうと思う。

騒がしく熱弁する父さんと冷たい肉まん
読書をすることは域外の一つだけどどんな本でも読むはずはない。
江國香織の小説に凄く魅力を感じる
もうずいぶん同じ小説を読み続けているほどだ。
主人公の梨果は、8年付き合った恋人の健吾に別れを告げられてしまうが、その引き金の華子と同居するようになるという少々変わった話だ。
最後は驚きが大きく大胆な形だがそれを知ったうえで内容を思い出すと「確かに、この終わり方はありえるかもしれないな」と思わされる。
とにかく江國香織は言葉の選び方や登場させる音楽、物など、魅力的。
たとえば、ミリンダが出ればミリンダが飲みたくなるよう書いてあるし、べリンダ・カーライルや古内東子といった音楽がでてくるとついCDをかけてしまう。
物の比喩の方法が得意なのかもしれない。
それに、「悲しい美しさだと思った」といった文がどこから生まれてくるのだろう。
物の表現の仕方に引き込まれ、夜遅くに何回も同じ江國香織の小説を読んでしまう。
好きな小説との夜の時間が夜更かしのきっかけなのだと感じる。

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たとえば、地球を初めて見るエイリアンに「デザイナー」を説明するとしたら、どうやって説明する?「上司」の特徴とか、ううん、まず世界や日本のことから説明始めるのかもしれない。

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